trek5200のブログ

サラリーマンパパのロードバイク日記

親父の見舞いに帰省

父親が左足首を複雑骨折し、修善寺の病院に入院しているので、その見舞いに行った。
最初は子供達も連れて家族で(車で)行こうと思ったが、病院では子供の見舞いはお断りだというので、家内の言葉に甘えて久しぶりに一人で帰省することにした。そうなると勿論自走。
土曜日の朝、7時前にまだ家族全員寝静まっている間に出発。見舞いだけなので、いつもの練習のようなつもりで手ぶらで出掛けようと思ったが、日曜日の天気が心配。天気予報では50-60%の降水確率になっていて、しかも静岡の方が降水確率が高い。随分と悩んだが、翌日雨が降っても輪行できるように、輪行袋・ホイールバッグ・着替え・靴をリュックに詰めて担いで行った(かなり重い)。
話をしたら後輩のN(id:iron_keitan)が途中まで付き合ってくれるというので、境川CRで合流。背中の重い荷物を背負って延々箱根を越えるのはちょっと大変だなあと思い、藤沢のヤマト運輸集配所でリュックを預けた。翌日朝イチで届けてくれるという。
134号を追い風に押されて進む。Nが終始牽いてくれたおかげであっという間に小田原に到着。相変わらずNとは心臓のサイズが違いすぎる。彼は前にいるにも拘わらずHRは140〜145。僕は後ろで楽なはずなのに155前後。やはりスイムやランで総合的に身体を苛めているからか。小田原を通過し、箱根湯本までNは牽いてくれた。コンビニで補給休止し、Nは大船まで引き返し、僕は箱根越えに、それぞれ別れた。ここまでで70km。
国道1号、つまり箱根駅伝と同じルートを登ることにした。バイクで登るのは初めて。ALPSLABによると、湯本から最高海抜地点まで13km、平均斜度はちょうど6%。ヤビツを伸ばした感じか。出だし、大平台あたりで既に斜度が数値以上にきつく感じる。宮ノ下を左に折れたところから、斜度が一段ときつい。8%前後、所々10%超。距離を頭に入れてあったのである程度想像はしていたけど、意外と堪えた。134号で良いペースで走ってしまったせいかもしれない。それでもこの箱根越えは今回の最大のイベントとしていたので、後先考えずに出来る限りのペースで登り切った。おかげで脚は乳酸でパンパン。
一旦芦ノ湖に下り、再び箱根峠まで少し登る。道の駅でトイレ休止。

今度は三島まで15kmのダウンヒル。Montaneのウィンドブレーカーを羽織って一気に下る。トラックが前方に居たのでそれが寧ろ良いペースメーカーになってくれた。下りも走りの重要な要素。上手くなりたい。それにしても15kmも一気に下れてしかもコーナーがそれほどきつくなく、横からの合流が極めて少なくて安全なところってここ意外にそうはないなあ。
136号に入り、修善寺に向けて南進。だが136号が非常に混んでいて、かつ路肩が狭くてまともに走れないので、原木あたりで一本東側の側道に逃げる。136号と平行してしばらく進むと自分の母校エリアに出たので、かつて通っていた高校を久しぶりに見たくなり、立ち寄った。新しい講堂が出来ていたり、多少の変化はあったけど、校舎もグランドもそのままだった。

ここから更に、3年間下宿していたところまで、通学路を走ってみる。かつて毎日、雨が降ろうが槍が降ろうが自転車で通っていた道だ。なんせ代替手段がない。バスも通っていない。田んぼの真ん中のあぜ道をひたすら進む。左右にはイチゴの電照栽培用のビニルハウス。左右は山に囲まれた田方盆地。こんなところで高校3年間を過ごしたんだなあと思うと、今の都会の生活との格差に思わず笑みがこぼれる。なんだかのんびりした気分になってしまった。
下宿先まで挨拶に行こうかと思ったが、先を急ぐことにした。再び136に戻り、大仁を通過して修善寺に無事到着。宮前平から133km。修善寺駅前のセブンイレブンで昼食を買い、本屋で親父の好きそうな歴史小説を数冊調達して目的地である病院に。
親父は至って元気そうだった。足首を見せて貰ったが、脱臼の影響もあり、腫れは引いておらず、象の足のようだった。足首は特にリハビリが重要だそうで、しばらくは入院せざるを得ないとのこと。特に話すこともなかったが、近況を報告したり、一緒にテレビを観たりして過ごしていたら、思いがけず長居してしまった。日没が近くなってしまったので病院を離れ、今度は一路自宅のある伊東まで。どういうルートを選択しようか悩んだが、中伊豆・奥野ダムルートで帰ることに。夕暮れの狩野川沿いは綺麗だった。22km程走り、伊東に到着。トータル155km。徒歩5分のところにあるホテルの露天風呂を借りて疲れを癒す。

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そして今日、天気予報がなぜか一日中曇りに変化していた。でも途中で雨が降ったら嫌だったので、藤沢で預けたリュックが来るのを待って伊東を出発。雨が降ったら途中で電車に乗ればいいやという気楽な気持ちで走り出した。すると強烈な向かい風。前に進むのが辛い。海の風は特に重い。熱海から小田原までの区間は本当にしんどかった。何度も途中で電車に乗ろうかと思ったけど、雨の気配はないし、最後まで行こうと決めて淡々と前を向いてペダリングした。
小田原から前日来た道を戻るが、引き続きご丁寧に向かい風。単調な直線に何度も心が折れそうになる。134号に入り、いよいよつらさは増す。伊東を出て65km程になったので補給休止。境川CRに入ると単調さと向かい風に心は更に折れそうになるが、ここまで来ると電車に乗るという選択肢も現実的ではないのでひたすらペダリングに集中する。先ほどのコンビニ休止でアミノ酸ゼリーを買っておいたので途中で摂ると、ふと元気が沸いてきた。不思議なものだ。
246に入り、風は幾分和らいできた。さきほどのアミノ酸ゼリーのおかげか、いつも嫌な登り2連発も気合いで踏み込み、一気に自宅のある宮前平に到着。116km。向かい風かつ重いリュックを背負っていたせいか平均時速は25km/hと平凡だったが、軽めのギアでずっと一定のペダリングをしていたので、きっといい練習になったことだろう。それにしてもずっと向かい風を受けて走ったのは初めてかもしれない。練習の時は向かい風と追い風半々なので。

親父の見舞いのためにこんなわがままを許してくれた家内に感謝(罪滅ぼしに今夜は外食しましたが)。

2日間で271km、まだまだ自分には鍛えなければいけないところもあると実感した。登りや向かい風になると弱さが露呈する。地力をつけないといけない。練習頑張らないと。